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これまで下北半島の野生サル調査会(以下、サル調査会)の調査地域は、主に下北半島西南域のサル達の分布地域に重ねて行ってきました。半島西北域などの他の地域は、協力関係にある他の団体(京都大学霊長類研究所:足沢班、下北野生生物研究所:森治所長)や行政組織の協力を得ながら行われてきました。
しかし、下北半島に住むサル達の生息域が拡大するにつれて、それぞれの調査地域も拡大し続け、1998年には南北の分布が接続し一つの大きな分布域となって下北半島全域を対象にする段階に入ったと考えられます。こうした変化に伴って、各団体グループが別々に調査をすることを基本としながらも、より強い協力関係のもとに共同で調査する機会が必要になってきています。
今後、サル調査会では下北半島全域を視野に入れながら、共同で調査できる団体とは大いに協力して調査を続けていく予定です。
また、長年の懸案である半島東南部に放し飼い餌付けが継続されているタイワンザルとの混血問題も緊急の課題として、必要ならば調査を実施しながら、継続して注意深く見守っていきたいと考えています。
■「脇野沢村南部詳細図」
■「脇野沢村北部詳細図」
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