下北半島のサル調査会

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男川の群れ

 1229日 口広川権左衛門沢源頭部にてサルの警戒音を確認(1103)。直後、雪煙をあげて走り去るサル1頭目視。その後、斜面上部から警戒音が聞かれた(1200)。サル1頭がいた場所において、足跡2頭分を確認。ハナレザル2頭なのか、群れの端であるのか不明。

U
 1227日、28日に調査し、牛滝川石山沢付近から西へ、滝ノ沢へ入っていった。広葉樹林に広がっているところで32頭を数えた。オトナオスで特徴のある個体が確認された。その個体は、鼻先が欠けて、鼻下に肉片があり、左手、第2指の曲がらず、人に慣れていた。また、1225日に佐井のサル調査会の福浦岳志氏によりオトナオス4頭、オトナメス12頭、オトナ性別不明4頭、ベイビー1頭を含む50頭が国道横断時にカウントされている(1410-1500)。この時、左手、第3指の曲がらないオトナメス1頭と、口の周りと頬が黒っぽく、背中が「への字」に曲がったワカモノメス1頭が確認された。

Z2B
 1227日、28日に調査をした。27日は牛滝川、揚ノ沢から強い電波が受信されたが目撃に至らず。28日は牛滝川、揚ノ沢右岸にて群れを発見。群れは右岸斜面を上流方向へ移動した。観察時間中、オトナメス、ベイビーを含む11頭+αを確認。

ハナレザル情報
 1225日 面木沢にて1頭分の足跡。
 1226日 面木林道起点付近と国道に足跡1頭分。
 1227日 面木林道起点と源籐城林道起点との間に北東から南西へ足跡1頭分。
男川、松山沢出合いの西にて北から南へ足跡1頭分。

 1228日 牛滝川左岸、石山沢にてハナレザル2頭分の足跡。U群に近く、周辺のサルの可能性もある。また、25日、26日と付近にて、佐井のサル調査会の調査によって2頭の目撃と          2頭の足跡情報がある。
 1229日 源藤城林道にてハナレザルのものと思われる足跡2頭分を確認したが、O群(B)が近くにおり、周辺のサルの可能性もある。

タイワンザル等、尾の長いサルの情報
 調査期間中、古い情報も含め、全く情報は得られなかった。

採食物
 自然のもの
 ヤマグワ(芽・樹皮)、ヤドリギ(葉・茎)、ツルウメモドキ(実)、サルナシ(実・芽・樹皮)、ホオノキ(芽・樹皮)、ハナイカダ(樹皮)、サルトリイバラ(種子)、タカノツメ(芽・樹皮)、コシアブラ(樹皮)、ミズナラ(種子)、アオダモ(芽・樹皮)、ツリバナ(樹皮)、ガマズミ(実)、アズキナシ(芽)、マツsp.(種子)、ササ(脇芽・葉)、キノコ類。
 田畑、民家のもの
 ジャガイモ、ダイコン、カボチャ、ハクサイ、イネ(実)、マメsp.(種子)、牧草。

2004年冬季ニホンザル調査は、京都大学霊長類研究所野外観察施設から調査費の一部を援助していただきました。

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