下北半島のサル調査会

HOME> 下北通信 > file3





   調査目的
   年間スケジュール
   調査地域
   提言
   調査員紹介


   調査報告ダイジェスト
   生息域拡大について
   分布/個体数/群数
   profile
   サルの暮らし
   サルの食卓


   下北半島のサルや
   自然についてのTOPICS


   俳句/イラストなど
   

   研究/論文など


最後の2日間、牛滝地区が調査場所に指定され、2日間ともU群を観察したが為にこの原稿を書くはめに(涙)・・・・。あ、いえっ!こんな私がU群について報告させていただけるなんて、ほんと恐縮です。

 8月10日、三戸さん、日獣大の板倉さんと私の3人が運良く(?)牛滝地区の調査の担当になりました。当日朝から曇りで8時出発、9時牛滝着。牛滝海岸を南下するルートを板倉さんに行ってもらい、海峡ライン(国道338号線)を三戸さんと私が担当しました。「15日前に民家近くまで来た」という情報を得て、ビミョーな日数だなぁと思いながらも、二手に分かれて調査していました。 牛滝地区へ向かう分岐点よりやや南東の海峡ラインを踏査していたとき、三戸さんがサルの声が聞こえるって言ったんです。9:24ガードレールを越え南から聞こえました。道路沿いに観察していると、あれよあれよサルの声は近づき、9:45ガードレールと牛滝川との間の茂みでサルを目撃、枝上でグルーミングしながら私たちを気にしている様子。これは国道を横断するかもしれないと思い、この場所がカーブひとつでほとんどが直線で見通しのきく状況だったこともあり、カーブを境にカウントの準備に入りました。



 10:01 Y♂を最初に横断が始まりました。段々雲行きも怪しくなり、途中雨も降り、かなりぐずついた天気でした。海峡ラインということもあり、車の通りは多く、一斉に渡るということはありませんでした。U群は、かなり車に慣れているようで、ガードレールの上で様子を伺いながらポツンポツンと渡り、途中車が通っても引き返したり、慌てて逃げることもなく、車に視線を投げかけるくらいでした。タイミングが図れず、車の前に飛び出すこともありませんでした。カウント中、サルとの距離が5〜6mぐらいまで近づくこともありましたが、特に警戒されることもなく、サルも私たちも降りしきる雨の中、まったりムードでした。

→次へ


当ホームページの全ての著作、写真、イラスト等には著作権が存在します。全ての無断転載を禁じます