下北半島のサル調査会

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O群

 8月6〜11日まで調査が行われた。
 O群は前回の冬季調査より分裂しているのではないかとされてきたので、今回は2群を押さえることを目的とし、また便宜上、テレメのついた個体(クワ)を含む1群をO-1、含まない群をO-2とした。
 まず一つの群は8月6日に細間林道の牧場下で確認され、その後林道を横断し川沿いをくだって左岸斜面に登っていった、(このとき33頭をカウントしている)。8月7日面木で確認され、翌8日面木から細間林道で確認され、同日夕方、細間林道を渡るのが確認された。

8月9日下細間林道の伐開地で群れが見つかり、その後細間林道を北へ渡るのが確認された(このときにもカウントを行っている)。その後、13時30分に見失った。カウント中にクワを確認し、これをO-1とした。
 同日朝、6時26分頃、海峡ラインM字カーブと蛎崎越し林道起点の中間付近で群れが確認された。群れは国道を東から西へ横断しながら北上し、その後、多くの個体は国道下部斜面へ向かった。この時、カウントを行っている。こちらをO-2群とした。

構成;O-1群:細間林道下細間入口付近、11時12分から11時35分

*構成;O-2:海峡ラインM字カーブと蛎崎越し林道起点の中間6時26分から6時45分

 

 O-1群は8月10日、11日ともに細間林道周辺で確認された。O-2群は8月9日カウント後、武士泊林道を越えて声が聞こえなくなった。

男川の群れ

 8月8日、10日、11日の3日間行われた。10日に古い食痕(アケビ)とサル糞が確認されたが、それ以外の情報はなかった。
8月10日海峡ラインから二股山へ向かう稜線を通り、蛎崎越沢へ抜け源藤城林道を1パーティーが調査したが、サル情報はなかった。

大荒川、長右ェ門の群れ

 8月8〜11日まで調査が行われた。8月10日に大荒川、長右ェ門分岐から500M付近の長ェ門林道上でハナレザル2頭が確認された。うち、1個体は15歳前後で左の鼻穴に傷があった。もう1個体は12歳前後。調査を通じ、少数のサル糞とエビガライチゴの食痕が確認された

牛滝の群れ

 8月9日、10日の2日間調査が行われた。8月9日国道338号線牛滝集落入り口から800Mの地点右岸側(国道下斜面)で4頭目撃。年齢性別不明。現場にいたサル追いの人によると、Z2Bと思われる。8月10日にはサル情報がなかった。

ハナレサル情報

 8月10日、17時43分サル山公苑と国道の間でA♂(ややわかめ)が目撃された。このサルは、11日にも観察されている。

タイワンザル情報

 今調査中、タイワンザルは確認されなかった。

 2004年度夏季調査は京都大学霊長類研究所野外観察施設から調査費の一部を援助していただきました。

文章・小堀 睦

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