下北半島のサル調査会

HOME> 下北通信 > file18


更新情報

調査会について
   調査目的
   年間スケジュール
   調査地域
   提言
   調査員紹介

北限のサル
   調査報告ダイジェスト
   生息域拡大について
   分布/個体数/群数
   profile
   サルの暮らし
   サルの食卓

下北通信
   下北半島のサルや
   自然についてのTOPICS

サルノコシカケ
   俳句/イラストなど
   
グルーミングサロン
   研究/論文など

リンク集

*A2 85群で、今年出産したサルたち。名前わかるかな? 写真にマウスを持っていくと名前がでるよ。

urusi anzu tatifuji akane
nurude komugi yamahaze
sumiresaisin

2003年4月26日〜29日とゴールデンウィーク前半の脇野沢村に行ってきました。春の脇野沢はベビーラッシュ。
私がいつもストーキングしているA2-85群も26日には既に5頭の♀がBabyを抱きかかえていました。
27日にはさらに2頭が出産し、私が帰った後の5月5日までにはまたまた2頭が出産したと聞いています。
(この時点でA2-85群は57頭)
私が初めて調査に参加した1998年の冬には35頭だった群も、たった5年で約60頭となりました。
出産可能な♀もどんどん増えていますので、A2-85群はこのままですと加速度的に個体数を伸ばしていくと思われます。

今回一番印象に残ったのはへその緒付きのBabyを2頭見たことです。
私は初めて目にしたのですが、
母ザルが食べたりひっぱったりして切り落とすのではなく
自然に取れるのを待つのですね。
アカネが歩くときに何度か踏んづけたのを目撃しましたが
へその緒は取れなかったので、意外と頑丈なのかしら?
古代の人間は石器や爪、歯で切り落としていたのかしら?
それとも自然に取れるのを待ったのかしら?
ふとそんなことも考えました。

子育てにはサルの性格がよく出ます。
タチフジは、犬の引き綱を持つかのようにBabyの尾を片手で掴みつつ
自分はわき目もふらず草本をワシワシ食べていました。
タチフジがいつもそこを掴むせいか、Babyの尾の根元は少し毛がハゲ
先天的か後天的かわかりませんが、黒子のようなポチっとしたものがあります。

春は新芽も花も豊富で、サルたちも美味しそうに新緑をほおばっています。
エンレイソウとサルで写真を撮ろうとカメラを構えていると、
パクリとエンレイソウの茎を食べてしまったこともありました。

かわいいベビーと新緑を楽しんだゴールデンウィークでした。


文章・写真 福田美樹

hesonoo
sippo

 


当ホームページの全ての著作、写真、イラスト等には著作権が存在します。全ての無断転載を禁じます