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  2001年11月17日から11月28日にかけて、脇野沢村の民家周辺に生息する3群(A2-85群・A2-84群・A87群)と脇野沢村北部の海岸域から山間域に生息するO群の計4群に電波発信機が装着されました。この事業は、青森県の自然保護課が特定鳥獣保護管理計画に係るニホンザル調査の一環として、下北南西部に生息するサルの遊動域などの生態を調べることを目的とし、下北野生生物研究所が調査の委託を受けたものです。

 装着作業は、「下北半島のサル調査会」のメンバーでもある下北野生生物研究所の鈴木氏と植月氏が担当し、私(松岡)が作業に同行しました。
発信機をつけるサルは、それぞれの群れのオトナメス1頭です。現場判断で適当と思われるメスザルを麻酔銃で一度捕獲し、体重測定などの検査の後、発信機を首輪状に装着し、麻酔の覚めたことを確認、そして再び群れに戻すという作業でした。
 A2-85群・A2-84群・A87群は、人馴れしていることから捕獲装着作業は順調に進みましたが、O群はサルとの距離を縮めることが困難で、4日目にようやく作業を完了しました。その結果、A2-85群の「コナス」に白色、A2-84群の「ゴマ」に赤色、A87群の「コゴミ」に黄色、O群の「クワ」に白・赤のテープのついた発信機がつきました。(写真 参照)
 (これで調査が楽になる)と思う調査員の方々もいるかもしれませんが、それは早計です。あくまでも青森県の自然保護課の仕事で装着されたもので、自由には利用できないからです。もちろん、私たち調査会で電波発信機による調査を必要とする場合には許可を得る予定です。


A2-84群 「ゴマ」 赤色

A2-85群 「コナス」 白色

↓O群 「クワ」  白と赤

↓A87群 「コゴミ」 黄色

 

文章 松岡 史 /写真 松岡 史朗・植月 純也


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