下北半島のサル調査会

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 Profile13:コゴミ

 A87群


 ・ワラビの長女、1995年生まれ。2001年5月にオスのベビー、2003年5月28日にメスのベビーを出産。
 ・ヒトが近づいても、逃げたり、脅かしたり、鳴いたりはまずしないので、すぐ後を追いかけても平気。沢の中 で落ち葉を掻き、何かつまんで食べているものが、ヨコエビであることも彼女の肩越しからの観察でわかった。それ故、ボーッとしているところを麻酔銃で撃たれ現在テレメーターが首についている。
 ・調査員中山は、3歳の彼女にグルーミングされたこともある。後ろからそっと近づき、髪の毛をつかんで軽く引っ張りながら、もう一方の手で毛をかき分けてくれた。シラミはいなくて、つまらなかったのか、すぐ止めていってしまったが、大変気持ちが良かった。当人は、母親のワラビにグルーミングされて、うつらうつらしている最中に、お尻の柔らかいところに食いついていたマダニを摘み取られ、びっくりして走って逃げたことがあった。このとき、そばで観察していた中山は、プチッ!という音を聞いた、相当痛かったのであろう。
 ・オトナメスとしては、小振りな体格である。2002年秋、交尾期に誰かにひどい怪我をさせられ、上唇と鼻の先、右手の指先を失った。いつも前歯が2本見えている。この怪我で日常生活に支障をきたしているふうはない。グルーミングのときには、指先でつまめないためか、口をよく使っている。ワラビの順位が上がったせいか、最近は結構強い。

文章:中山裕理   写真:松岡史朗


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