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Profile11 ゴンズイ
A2-85群

・1997年の秋からA2-85群の一員となる。現在(2003年4月)推定19歳。ただし、当初2年間ぐらいは周辺オスとして群れに追従していた。当時の群れのオスは、マンボウとイトウ。この2頭共、現在は死亡または行方不明となっており、ゴンズイが群れの中心的なオスである。といっても、A2-85群50頭の中でオスは、ゴンズイとカマスだけで、年長のゴンズイが何かにつけてがんばっている。
・群れのサルたちからはまだまだ信頼を得ていない。そういうことも原因しているのか、人やイヌなどの接近に威嚇をすることが多く、群れの中を歩き回るなど、その行動がよく目立つ。
・耳に切れこみがあったり、指が曲がらなかったりと、オスザルには客観的な特徴があることがよくあるが、ゴンズイには全く外見には特徴が見当たらない、むしろ、何の傷もないことが特徴とも云えるほど、きれいなオスザル。ただ、イトウのような精悍さや凛とした気高さは、まだまだ漂っていない(私の主観ですが)。
・周辺オスだったころ、同じ境遇のカマスとグルーミングする機会がよくあったが、群れの中に入った現在は2頭の接触は観察していない。
・近年、A2-85群は遊動域を東へ拡大し、脇野沢村の小沢地区までも行くようになっている。また、個体数も50頭以上の大所帯となっている。少々、臆病な面(人馴れしていないとも云える)を持つゴンズイ、磨きのかかった立派なオスザルになることを切に期待している。
写真・文章 松岡 史朗
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