下北半島のサル調査会

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Profile 6 アンズ

 A2-85群

 アンズはとても優しそうで美しい顔をした雌ザルです(私の主観ですが・・・)。
 でも、赤ちゃんの時は胸の辺りに大きなイボがあったので、ちゃんと大人まで成長できるのかとても心配なサルでした。
 彼女の胸のイボは他の子ザルとすぐに見分けがつくくらい目立ったので、名前を付けることになりました。私が名前をつけることになり、彼女のおばあちゃんの名前がウメなので、梅に近い種である杏が可愛いし良いなと思いアンズという名前を付けました。
 嬉しいことに彼女のイボは年と共に目立たなくなり、今では全くわかりません。治ったのでしょうか。
 しかし、どういうわけか片目を悪くしてしまい、左右の目の大きさが全然違います。
 今では、1996年に産んだスモモを初め4頭の子供がいます。
 アンズの子育ては過保護すぎるくらいで、片時も赤ちゃんを離すことがありません。もうすぐ2才にもなるのでは?と思われるような大きな子供を背中に背負って歩いていたこともあるくらいです。(アンズはキャシャなイメージがあるので1才児を背負っていても重そうに見えます。)
 私達が近づくと守るように赤ちゃんをしっかり抱いて私達に背を向けるし、赤ちゃんが好奇心を剥き出しにしてお母さんから離れようとすると、さっと抱いて離れないようにします。
 ベテラン母さんのハギは私達が近づいても気にせず、子供を勝手に遊ばせ、赤ちゃんが私たちに興味を示して触りに来ても、横目でチラッと見る程度で、かなり放任主義に見えます。
 ハギとアンズの子育ては対照的で見ていてとても興味深いし面白いです。
 最近下北への足が遠のき、アンズに会っていません。
 今は子育てにも慣れてベテラン母さんになっているかもしれません。また会いに行きたいものです。

文章:清水桃子    写真:松岡史朗


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