HOME>北限のサル > 2008年夏季調査報告ダイジェスト





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2008年夏季ニホンザル調査結果ダイジェスト

日 時:2008年8月5日〜10日(6日間)

調査範囲:下北半島南西域
      むつ市脇野沢全域・むつ市川内町男川流域、野平地区・佐井村牛滝地区

     下北半島北東部 
      むつ市大畑町薬研地区

調査参加者:22名

調査方法:踏査  林道を歩き、サル情報を得る。群れの発見後は追跡。

概要:・調査全日程の6日間、好天に恵まれた。日中は暑かったものの、木蔭に
    入ると涼しく、アブはいたものの我慢の範囲内。
   ・山の実りは、まずまず。
    ブナは並から不良、ミズナラは並、ヤマブドウ・サルナシも並、
    マルバマンサクが良といった状況だった。

【結果】
A2-84a群  89頭(19ベビー)8月7日 国道338号横断時

A2-84b群  47頭( 5ベビー)8月9日 蛸田地区道路を西から東へ横断時 

A2-84c群  確認できず

A2- 85群  89頭(17ベビー) 8月7日 田の頭林道南から北へ移動時

A87群    49頭( 9ベビー) 8月5日 九艘泊から芋田への移動時

O−1群   29頭+α(5ベビー) 8月10日 穴間林道移動時

O−2群   38頭+α(7ベビー) 8月 9日 面木林道を南から北へ移動時

BorU群   13頭+α(1ベビー) 8月10日 長右ヱ門林道薪山北 林道沿い

男川の群れ  複数のフンを確認 

Z−2b群  42頭+α(4ベビー) 8月10日 野平地区 国道338号交差点南

Ka群    28頭+α(5ベビー) 8月 7日 薬研地区 烏沢付近 (推定35頭)

ハナレザル 
  ・8月 6日 長右ヱ門林道 3頭(6〜7歳♂・7〜8歳♂・性不明)
  ・8月 9日 海峡ライン 流汗台南 1頭(20歳前後♂)
  ・8月 9日 九艘泊 ヘアピンカーブ付近 2頭(若者♂・性不明)
  ・8月10日 海峡ライン ゲート北300m付近 2〜3頭(若者♂・大人性不明・若者♂)

≪ 採食物 ≫
ススキ      茎・花芽       アザミ      種子
マルバマンサク  種子         エビガライチゴ  果実
ナワシロイチゴ  果実         ササ       新芽
クズ       花・葉        ホオノキ     葉
シロツメグサ   葉・地下茎      クマノミズキ   果実
チゴユリ     果実         オオバクロモジ  果実
ツノハシバミ   種子         クマヤナギ    果実
ドクベニタケ              ヨコエビ
ミズナラ     種子         エゾニュウ    茎
タマゴタケ               ニガキ      種子
イネ科SP      葉          オオカメノキ   果実
ヤグルマソウ   茎          フキ       茎


※ モンキードッグ (サルの反応から)
   モンキードッグを警戒、森に逃げこみ、木に登り、様子を伺う。
   今のところ、効果が見られるが、サルがイヌに慣れてしまうことが懸念される。
   この点が課題だが、モンキードッグの効果的な出動が望まれる。


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