下北半島のサル調査会　

2005年夏季調査結果

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責　　清水　桃子

　調査期間は例年よりも1週間早く2005年7月31日から8月5日に実施された。その為、エビガライチゴには時期が早く、最終日辺りで徐々に実り始めたが、調査期間中は殆ど実っていなかった。その他の植物でナワシロイチゴやクマヤナギ、ツノハシバミ、マルバマンサク、オオバクロモジ、ブナ等は平年並みに実っているのを確認できた。

調査期間中は突然の大雨にあったものの、全般的には晴れおよび曇りで、ウシアブやツナギといった虫も少なく調査がしやすかった。

今回の調査は延べ21名の調査員が参加した。

調査はA87群、A2-84群、A2-85群の個体数･構成の確認および各々の固体識別継続調査、Ｏ群を含む、Ｂ群、Ｕ群、男川流域に生息するサルの群れの確認、タイワンザルの有無を目的として行なわれた。

A87群
8月2日～4日の3日間調査を行ない、2日と4日にサルを確認した。
2日は273Ｐの北西、九艘泊･滝山線の道路および法面でサルを確認し、南西に約500ｍ移動した。3日は九艘泊･滝山線の中細間歩道入り口付近のコンクリート枠で囲った法面で発見し、東から西に道路を横断した。調査中にカウントしたサルは30頭であるが、あと1頭いると思われる。表１にカウント結果を記載。

	♂	♀	不明
アダルト	2	9	0
5～6才			1
4～5才			2
2～3才			2
2才			3
1才			4
ｂａｂｙ	5	2	0
小計	7	11	12
合計	30	頭＋α

A2-84群
7月31日～8月3日の4日間調査を行なった。その間、群れは脇野沢川右岸の赤い橋の南から218 P南東のニノワタリ沢の林道付近、瀬野川の右岸、瀬野の牧場から瀬野川沿いに南下し、蛸田の砂防堰堤、牛ノ首に渡り、国道338号のガソリンスタンドの南200m地点で西から東へ移動した。カウントしたサルは97頭（内の1頭はbabyの死体を含む）であるが、まだ数頭いると思われる。表2にカウント結果を記載。

	♂	♀	不明
アダルト	7	27	0
ヤングアダルト	2	2	3
4～5才	0	0	6
2～3才	0	0	21
1才	0	0	10
ｂａｂｙ	0	0	19
小計	9	29	59
合計	97	頭＋α

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