「笠」と「国」  2004年11月3日  東京三太

 ホームページの「資料集」に、全国ニホンザル生息情報(昭和36年 竹下完資料)がアップされました。長 谷部、岸田の両資料とともに、価値の高いデーターを公開できるNFSには感服いたします。

 ところで、竹下資料の東京都生息地名で、以前から気になっていたことがあります。そ れは、東京都分の
 <東京都西多摩郡奥多摩町 笠の岩山> と
 <東京都西多摩郡奥多摩町 天国山
につい てです。

 まず、奥多摩町には「笠の岩山」と「天国山」いう地名、山名は"ない"と言うことです。 大正5年、昭和2年、昭和23年の地形図(秩父:5万分1)と、昭和45年の地形図( 武蔵日原:2.5万分1)で調べ、また奥多摩の山に精通した友人にも問い合わせました が、笠の岩山、天国山を確認することはできませんでした。

 友人と私は、笠の岩山は「笙の岩山(しょうのいわやま)」で、天国山は「天目山(てん もくさん)」という判断で一致しました。この地域には、現在も群れが生息していますし、 長谷部資料、岸田資料にも記載があります現奥多摩町分の生息地名を引き継ぐことができます。

 なお、昭和23年までの5万図(秩父)では、天目山(現:酉谷山)は一つだけですが、 昭和45年の2.5万図(武蔵日原)には、<酉谷山(天目山)>と<天目山(三ツドッケ) >が記載されています。


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 なお、東京三太さんからのご指摘につきましては、公開者側から解説が出る予定です。    (斧折斎)

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