「母子のハナレザル!? 2008年2月11日 中村民彦 2月7日、厩猿の講演に陸中海岸や龍泉洞で高名な岩泉町に行った。 以前からサル出没の情報があり厩猿の聞き取り調査も兼ねてと思い早出した。 講演開始時間は19時からである。11時頃には講演場所である町役場小本支所に到着した。 関係者に挨拶し担当者に会う。担当者から「この周辺に親子ザルが出没するんです」とオトナザルの背中にコザルが乗っている写真を見せられる。 ウムム、親子でハナレザル?ましてや母親とその子供のような写真を見せられては知らん振りをする事も出来ず写真のサルを探す事にした。 目撃された地区の住民に話を聴く 「何頭見てますか」「見たのはいつですか」 「昨年の6月から出没しているよ」「2頭で親子だよ。昨日も見たよ」 どこで聞いても同じ答え、何で親子と判るのだろうか? 母ザルが子ザルを連れてハナレザルに?きっとオスザルでは?と疑問を抱きながら出没地域の足跡、食痕、糞を探し歩く事5時間。 疲労困憊に空腹、お寺の境内に腰をおろして一服しているところに「あんちゃん、サルいるよ」と見知らぬおばぁちゃんがわざわざ知らせに来てくれた。(合掌) 足早のおばちゃんについて行く、「あそこ」と指差す山の斜面をゆっくりと上ってゆく大小2頭のサルが見えた。 急いで首に掛けている双眼鏡で探すも、もうそこには姿は見えない。 サルが上っていった方角に行く事にした。斜面中腹に集落のお墓があり、納骨に10人ほどの人が来ていた。足がパンパンに張り追跡が辛くなっていた。きっとお供え物を狙って戻って来るはずと己の体力の無さを勘に託す事にした。 どこかで見ていたのだろう参列者が居なくなるのを見計らう様に2頭のサルが現れた。
予想は的中である。己の勘の良さに酔いしれながら、オトナのサルを双眼鏡に捉えた。推定距離は30m。
オスなのか、メスなのか、お尻に焦点を当てるが体毛が股間を覆い判別がつかない。
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