軽井沢のサル 2004年11月6日    猿ミノ 

 はじめまして。当ホームページを興味深く拝見させていただいている者です。
 猿についての記事を見つけましたので少々書かせていただきます。

 毎日新聞のホームページ(10月29日付)に、二年間かけて軽井沢の猿、130頭を一掃するニュースが掲載されていました。
 猿の群れ全部の駆除は長野県内初とのこと。軽井沢は他の地と違い、山から里へ猿が降りてくるのではなく、森林の中に人が入っていき別荘を建てていったという経緯をもつ上に、猿が今後、餌の豊富な別荘周辺から立ち退くことはないだろうという判断から、猿の被害をなくすために猿を一掃するという風になっているようです。

 私の住むところも猿害地区であるために、猿害の酷さには同情できますし、視察もきちんと行われたようですが、ひとところに生息する群れを消してしまおうという手法は、熟慮の末とはいえ、やはり、邪魔なものは排除してしまおうという考え方のように思われ、違和感を覚えます。

 「共存」という美しい言葉があちこちで語られている現代ですが、一方的に猿にだけ犠牲を要求した上での自然との共存は真の共存なのでしょうか。猿の数を調整するために適度な数の猿を駆除しながら自然との関係を保っていく行為は、管理共存といえますし、その場合、いかに人間が過ごしやすいかではなく、いかにすれば人と猿との共存が可能か、という考えにたって行われるべきだと思うのですが。

 軽井沢の特殊な事情を考慮すれば、猿群駆除はいたしかたなし、という気もするのですが、やはり、やりきれないものを感じましたので、しろうとながら意見を投稿させていただきました。                                            


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