天然記念物北限のサルにゴミは似合わない


 天然記念物だろうと、北限だろうと関係なく自然景観の中の大量のゴミは撤去・処理されるべきだと誰しもおもうでしょう。
 かの我が国の富士山でさえそのゴミの多さによって「世界遺産」指定がかなわなかったことがあります。
 本来、指定の基準があろうとなかろうと、美しい自然景観の中のゴミはないほうがいいに決まっています。
 下北半島のニホンザルを35年追いかけ研究していた故・足澤貞成氏は“サルに入れ墨を付け、テレメを装着するという行為は、自然を冒涜する行為だ”といってはばかりませんでした。
 彼は自然にはおかしてはならない尊厳があるとしていたのです。
 ゴミの問題とサルに入れ墨、テレメ装着とどう関係があるのかといえば、両者に共通する問題は「人間のわがまま」ということです。すなわち大自然は人間だけのものではない。人間が勝手気ままに利用し、汚し、破壊していいものではないということです。
 私たちは、便利の恩恵に浴してきた結果であるこの大量のゴミ、環境ホルモンなど環境汚染、はては地球温暖化という自然破壊は、今、地球上の全生物たちに深刻な影響を与えつつあります。
 大自然と接し、そこから何かを学び、生きる意味を教えてもらった者は誰しも、このゴミの山を見て心を痛め、行動を起こすに違いありません。
 やはり天然記念物である北限のサルに大量のゴミは似合わないのです。
 第1期は今回で終了しますが、第2期以降については、これまでの武士泊海岸にこだわらず、西部海岸の貝崎、面木、青石などや仏ヶ浦に続く海峡ラインも対象に計画中です。
 
 以下にこれまでの活動をまとめると同時に、参加された方々にあらためて敬意を表する次第です。
                          (2008/08/10 第一期 呼びかけ人:三戸幸久)


■ 実施日数10日間  実施日は以下の通り
2005年5月1日・2日  2005年8月6日  2006年5月3日・4日  2006年8月11日
2007年5月4日   2007年8月12日  2008年5月4日  2008年8月11日

■ 総収集量 計1100袋 (ほか 廃タイヤ、ポリタンク、ビールケースなど多数)
 (※ 袋の大きさ 65cm×80cm)

■ 参加者名簿 (敬称略 アイウエオ順)
秋山知伸  穴原玲子  井口基  井上航太  板倉健一郎  植月純也  ウニナ  小倉尚樹  小山内宏輔
小野和人  大浦藤義  小倉尚樹  川井智  加藤直昭  加藤わか葉  日下利明  櫛引道彦
櫛引幸成  小泉明代  篁慶一  河野俊彦  小林綾  小林和弘  小林楓弥  小堀睦  酒井淳一  
境瑞紀  SACO OMI  佐藤好明  重松幸典  嶌本樹  清水弟  清水桃子   菅野貴文  鈴木邦彦  
鈴木克哉  田口桃子  多田英行  田中萌  谷口晴香  陶山大輔   中井緑  中原大輔  中山裕理  野田瑞穂  野田有香  萩原悠介  長谷部加奈  Batmunkh Otgonchimeg   平野又哉  藤本卓也  
堀泰洋  本多響子  本田由美  松岡敦子  松岡史郎  三戸幸久  村田倫子   村山霞  山口優子  
山崎香陽子  山田辰雄  吉川香織  吉野愛香  脇江雄二  綿貫豊 

■ 参加者のべ人数 130名